少子化で日本が終わる?とりあえず他国と見比べる

f:id:nomorerude:20210316152255j:plain

少子化

 

さて前回、日本の初婚年齢が年々、遅くなっていることを取り上げました。

これはGlobal Noteで「世界の男性結婚年齢 国別ランキング・推移」として記載されているグラフです。

f:id:nomorerude:20210316145201p:plain

初婚年齢 各国比較(2017-男性)

 表を見れば分かる通り、日本の初婚年齢が特段に高い。とは言えない事が明らかです。逆に「ヨーロッパ諸国は、移民を受け入れることで少子化、人口減対策を行っている」とか「日本と海外とでは結婚制度が違う」などの異論はあるでしょう。

 ただ、もともとが出生率(数)に関わる比較として取り上げましたので、出生率自体も見ておく必要がありますね。御存知の通り、メディアを中心に日本の合計特殊出生率が非常に低いと言われています。その数値は2019年の統計で1.36。平たく言えば、一組のカップルから1.36人の子どもしか産まれないことになりますから、自然に人口は減少トレンドになります。「だから日本は終わるんだ」というのは、やはり早計に思えるので、こちらも若干古い統計ですが、同じくGlobal Noteから「世界の合計特殊出生率 国別ランキング・推移」を引いてきました。

f:id:nomorerude:20210316150557p:plain

スウェーデンをはじめ全てとは言えませんが、少子化の傾向はヨーロッパでも顕著に見えますし、結婚年齢が日本よりも高い国で深刻さが重大になっているように見えます。

特にフィンランドは、小国で初婚年齢は日本よりも遅く、合計特殊出生率は日本よりも低い国ですが、一人あたりのGDPは7.5万ドル、世界9位になっています。これは日本の概ね1.25倍となっています。これも単純に考えてみれば、フィンランドの友人とニューヨークで落ち合って、食事をすれば彼らは私達よりも2.5割は良いものが食べられるわけですね。それにサラリーマンの給与で考えてみれば、今、1.25倍も給与をあげようと思ったら、人並み外れた運と実力が求められそうです。

 そして、この事から、少子化に苦しめられて日本は終わるという事が、やはり信じられないのです。